1996.12.14 VOL.1
REDS VOICEトップページへ戻る岡野田北池田(伸)西野

「目標の2桁得点がとれてよかった」

岡野雅行(FW)MASAYUKI OKANO
VOICE
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今年を振り返ってどうでしたか?

「目標の2桁得点をとれてよかった」

 昨年までの岡野は「スピードはすごいが、テクニック、正確性に難あり」と言われてきた。しかし今シーズンの彼はドリブル、トラップなどに格段の成長を遂げ、同時にゴールも94年3得点、95年5得点から、96シーズンでは11得点と急増し、レッズの得点源として期待通りの活躍を見せてくれた。

今シーズン、一番プレッシャーのかかった試合は?

「やっぱアントラーズ戦ですかね…。力が入ってしまって」

 11月2日、優勝争いも佳境を迎えた28節。レッズはアントラーズと国立競技場で対戦した。18勝8敗で首位を走るアントラーズを1勝差で追うレッズとの試合はまさに天王山。互いの意地と意地がぶつかりあう文字通りの「死闘」となった。結局120分間を戦っても決着はつかず、PK戦に突入し、不運にもレッズは敗れた。しかし試合後、オジェック監督が「内容の濃いいいゲームだった。満足している」と語った通り、大柴とボリを欠き満身創痍の状況の中で、イレブンが見せたタイトルへの執念にスタンドからは賞賛の拍手が鳴り止まなかった。岡野にとっては後半9分のヘッディングシュートがGK古川に触られバーを叩いた場面が忘れられないはずだ。

今年は日本代表でも活躍しましたね。

「かなり充実しててよかったと思うけど、これからもっと良くなるようにしたい。(アジアカップ、W杯予選へ向けて)レギュラーをとってがんばりたい」

 今年の岡野を振り返る時、日本代表での彼の活躍ぶりを欠かすことはできない。昨年9月のパラグアイ戦で日本代表デビューを果たした後、今シーズンはカズ、高木を脅かす存在として類まれなるスピードを武器に、日本代表に欠かせないFWとしての存在を十分にアピール。8月のウルグアイ戦ではついに日本代表初ゴールも決めた。来年3月から始まるフランスW杯予選でも日の丸をつけて疾走する岡野の姿がきっと見られるはずだ




写真提供:山添 敏央
インタビュー:広報部