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OTSUKI TSUYOSHI

選手たちが自信を持ってやれている
みなさんの息づかいを感じながら戦います

みなさん、こんにちは。
7月4日(土)の横浜F・マリノス戦はスコアレスドローに終わりました。
開始から決定機を作れたと思いますし、勝つチャンスがあった試合だけに残念です。昨季、私が指揮を執った横浜FM戦と比べて、内容的にも拮抗していたと思っています。
もちろん、それに満足していることはありません。特に後半は相手の攻守の切り替えのうまさにピンチを招くことが何回かありました。そこで失点せずに守りきれたことは良かったですが、まだまだ改善すべき部分が見られた試合でした。
そこは攻撃面と合わせて逆に我々の伸びしろととらえても良いと思っています。
あの日、ピッチの状態を見に行ったとき、スタンドの光景を見て言いようもなくゾクゾクした気持ちに襲われました。

ああ、これが浦和レッズなんだ、とあらためて感じさせてもらいました。いま思い出しても、そのときの気持ちがよみがえります。
素晴らしいクラブに所属させてもらっていると思います。選手たちが試合のあと場内を一周しているときも、感謝の気持ちを胸に抱いていたと思います。

水曜日に行われたベガルタ仙台戦は2-1で勝利しました。
相手の守備に攻撃を阻まれ、そこからカウンターを受けるなどして、難しい試合になりました。前半の終了間際に得点できたときは、非常にうれしかったです。やはり最初のゴールというのは待ち遠しいものでした。
しかし後半の早い時間帯に失点してしまいました。中盤から相手陣内に入るところでプレッシャーを掛けられ、ボールを奪われたところからでしたが、あのような形を作らせないようにしたいと思っています。
選手交代をしてから押し込む状態が増え、ピンチもありましたが最後は狙った形で2点目が生まれました。

今は、多くの選手たちが自信を持ってやれていることが一番大事なことです。それが結果に結び付くことで、やっていることが正しいことだと確信が持てるようになります。これからもやり続けてきたことをブレずに継続して行きます。

本日は鹿島アントラーズとの試合です。
結果が出ていないチームが相手だから自分たちも勝てるわけでは絶対にありません。これまでの試合がどうだったかではなく、我々が鹿島というチームに対してどう戦うかが肝心なのです。
答えはもちろん、強い闘志を持って勝つために全力を尽くす、それだけです。

今はどのクラブも苦しい時期です。その原因は自分たちが作ったものではありませんが、どうしようもない苦しい状況のときにこそ、前を向いて進むもの同士の絆が明確に意識されるものだと思います。
苦しいときだからこそ感じられる、ファン・サポーターの素晴らしさ、それを誇れる浦和レッズの素晴らしさがあります。
横浜FM戦のスタンドは単なる模様ではなく、ファン・サポーターのみなさんの一人ひとりのハートが映し出されたものだと思っています。そのおもいを胸に抱いて、そして久しぶりにみなさんの息づかいを感じながら選手たちは戦います。
今日も、ONE HEART TOGETHERで!

大槻 毅 おおつき つよし
1972年12月1日 宮城県仙台市生まれ

筑波大学からソニー仙台FC(JFL)入りし、選手としてプレーした後、指導者の道へ。宮城県富谷高等学校サッカー部監督、筑波大学コーチ、水戸ホーリーホックコーチ、大宮アルディージャコーチを経て、2004年から浦和レッズ強化本部スタッフに。06年から10年まではコーチとしてリーグ優勝やACL制覇に寄与した。11年はベガルタ仙台のヘッドコーチを務め、12年から浦和レッズ強化部スタッフに復帰。13年から浦和レッズ育成ダイレクター兼ユース監督を務め、18年4月2日、トップチームの暫定監督に就任した。監督在任中はリーグ戦3勝1分け、ルヴァン杯1勝1分けの無敗で、オリヴェイラ監督にチームを引き継いだ。その後19年3月までヘッドコーチを務め、同年5月28日、1年1ヵ月ぶりに浦和レッズの監督に任じられた。今季も引き続き指揮を執る。

Will to Win

決定機を左から作れている
鹿島を勢いづかせないように

○仙台戦では前半アディショナルタイム、汰木からスルーパスを受けるとゴールラインギリギリまで相手DFと駆け引きして左からクロス。レオナルドの先制点をアシストした。また後半14分には相手GKにわずかに弾かれる惜しいシュートを放った。

「クロスのときは、相手DFに外へ追われる感じだったのですが、キックフェイントを織り交ぜながらクロスを上げられる角度を探していました。どこを狙ったというよりは可能性のあるボールを入れたという感じです。ゴールラインを割らないように、かつ少しマイナス気味になるように、ブロックに来るDFに当てないようにということを意識して蹴りました。ゴールは、レオがすごくうまかったと思います。
シュートは、準備していた形でしたが、ニアよりもファーに蹴れれば得点に近くなったのではないかと思うので、ああいう場面でもっと蹴り分けられるようにしたいです。
全体を振り返れば、数字は一つ残せましたけど、もっと攻守において関わり続けなければいけないと思いますし、連戦でしたけどスプリントの回数や決定機に関わる数がもっと必要だと思います。また相手のクロスへの対応では、自分のサイドの選手にやられてしまいましたから、あそこは映像を見直すなどして、もうやられないようにしたいです」

○再開後、初めての遠征だったが。

「ファン・サポーターがいないので、道が混んでいなかったですね(笑)
やっぱり横浜FM戦の埼スタは、スタンドにはいなくてもレッズのサポーターのすごさを感じさせるビジュアルでした。仙台戦は寂しかったですし、あれが無観客試合なんだな、と感じました」

○再開初戦は古巣であり、昨年2敗した横浜FMが相手。昨季ほどの差を感じさせない試合だった。

「主導権を握られることが多くて、我慢の時間帯が続きましたけど、そこでみんな崩れないように、コミュニケーションを取りながら我慢できたと思いますし、相手もそうでしたが点を取れるチャンスが何度もありました。そこで1点取れていればまったく違った結果になったんじゃないかと思います。去年の2試合とは全然違った内容だったと思います」

○今季は、中断前の2試合でもゴールに絡んでいる。好調の要因は4-4-2への変更だけだろうか。

「やっぱり一番自分が得意なポジションで出られていることが大きいと思いますし、中断期間もみんなでトレーニングできていたのも良かったと思います。あとはスタッフやトレーナーもしっかりケアしてくれて、試合に向けた準備がしっかりできています。
(汰木)康也との関係は、攻撃の面で言えばかなりストロングなところを出せていると思います。決定機の数も左から多く作れています。そのへんの連係はうまくいっていると思います」

○今日の相手、鹿島は今季、公式戦で5連敗と苦しんでいるが。

「やっぱり鹿島は鹿島、最後には上位にいるチームだと思います。たまたま結果が出ていないだけだと思いますから、僕たちが勢いづかせることのないように、しっかり回復して試合に臨みます」

○5千人以下という制限付きだが、ファン・サポーターがいる試合だ。

「本当に楽しみにしてくれているファン・サポーターがいっぱいいると思いますし、来てくれた人に躍動感あるサッカーを診てもらえたら、と思います。でも大声を出す応援はできないんですよね」

昨季王者を完封したのは大きい
中断期間にしっかり準備できた

○ケニア出身。メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)から今季加入の23歳。オーストラリア代表歴もあり、同国U-23代表で主将を務めていた。沖縄二次キャンプの途中からチームに合流し、中断前はベンチ外だったが、再開後はセンターバックで2試合に先発フル出場。身体能力やリーチの長さを生かした守備を見せている。U-23代表では右サイドバックを務めていた。初めてレッズのユニフォームでプレーした公式戦が昨季王者の横浜FM。相手のポステコグルー監督と挨拶をかわす場面もあった。

「昨年のチャンピオンということで相手のクオリティーも高く、試合中にはかなり難しい時間もありました。でも、仲間としっかりとコミュニケーションを取ってシャットアウトできたのはかなり大きかったと思います。相手の監督もオーストラリアで面識のある監督でしたので、対戦できて非常に良かったです」

○シーズンの違う地域(オーストラリアは春にリーグが終了)からの移籍であり、初めての日本、トレーニングキャンプ途中からの加入という不利な条件があったが、長い中断期間があったのは本人にとって幸いだったか。なお呼び名は「トーマス」または「トミー」。

「自分としては、トレーニングキャンプに入るのが少し遅かったので、最初はチームに馴染むのが少し難しかったです。戦術や自分の役割など、いろいろなことで苦労しました。ただ、新型コロナの影響で4か月ほどしっかりと準備ができたので、その間に自分の役割もはっきりとしました。その点はポジティブでした」

自粛期間中にパワーアップした
鹿島戦では去年の悔しさ晴らす

○仙台戦は開始早々、左からゴール前へクロスを送り、走り込んだ杉本がヘディングシュート。惜しくもGKにキャッチされた。

「イメージどおりでした。うちのFWはああいうところに走り込んでくれるので、それを信じて上げています。健勇くんもそうでした。
前半、ボールはうちが握っていたと思うんですが、取られてカウンターで来られたときにスペースが空いてしまっていて何度も決定機を作られてしまいました。それを警戒して後ろで回す時間が長くなってしまったと思います。そこが難しかったところです」

○コロナ対策で、これまでの遠征との違いはあったか。

「それほど大きな違いはなかったですが、食事のときの配置などは一人ひとりの距離を取ったもので安全面を意識した分、コミュニケーションがあまり取れなかったということがありました。

○再開初戦の相手、横浜FMはジュニアからユースまでを過ごしたクラブ。昨季は2試合とも出場がなかっただけに、胸に期するものがあっただろう。

「自分を育ててくれたスタッフやコーチがたくさん見ていてくれたと思うので、成長した姿を見せたかったです。試合中にそういうことを考えていたわけではないですが、やっぱり特別な試合ではありました」

○シュートを積極的に放っていたのが印象的だった。

「あの週に、平川コーチとシュート練習をしていたので、決めたかったです。それまでだったら持ち過ぎてシュートがDFに当たってしまうことが多かったのですが、あの試合ではワンテンポ早く打ちました。ああいう感触をつかめたのは良かったです。いろいろと使い分けていきたいです」

○埼スタのスタンドを見た感想は。

「スタンドでああいう雰囲気を作ってくれているとは知らなかったので、ピッチに入ってびっくりしました。ファン・サポーターがああいう応援をしてくれる試合にはまだ出たことがなく外から見ていただけですし、違うチームにいたときはテレビで見て、レッズはすごいな、と思っていただけだったので、実際にピッチで見て特別な思いがありました。スタンドにファン・サポーターがいて、みんなでやってくれるときは、もっと心に響くと思います」

○今季は中断前から4試合すべて先発している。

「一番大きいのは、自分の得意な形にフォーメーションが変わったことだと思いますが、あとは後ろのヤマくん(山中亮輔)とお互いにわかりあえていることです。左サイドの崩しというのは、相手の脅威になっていると思います。
自粛期間中は、室内でのトレーニングしかできなかったので、筋肉量がだいぶ増えました。これほど体重があるのは初めてで、それに身体とイメージが付いていくようになるまで少し時間はかかりましたが、最近はかなり動けているので、そこはパワーアップした部分だと思います」

○昨季、鹿島とのルヴァンカップ準々決勝2試合で先発。残念ながら勝利できなかった。

「鹿島の現在の成績は意外なところがありますが、それはあまり関係ないと思っています。毎年上位に入ってくるチームですから、いま5連敗しているからといって自分たちも勝てると思ってはいけないです。僕は昨季、鹿島戦で先発のチャンスをもらったのに本当に悔しい思いをしました。ビッグクラブを相手にチャレンジするつもりで臨みたいと思っています。
ファン・サポーターに生で見てもらいながら、プレーできるというのは、うれしいです。これまで当たり前だったことが今は当たり前ではなくなっています。来てくれる人たちも本当に久しぶりにサッカーを生で見るんだと思いますから、またスタジアムで見たいという人が増えるようなサッカーをしていきたいです。もっと攻撃的なサッカーをピッチで体現していければいいと思います」

ボールを奪って攻撃の起点に
躍動する姿を生で見てもらえる

○仙台戦の後半38分、相手のクリアボールをヘディングで競り合って関根に送り、興梠の決勝点の起点になった。また後半12分には、遠めからルーズボールを拾ってシュート。積極的に狙っていく姿勢を見せた。

「(興梠)慎三さんのゴールのときは、相手がヘディングでクリアしてくると思ったので、それを狙っていました。タカ(関根貴大)がフリーだったので出しましたが、そういうプレーは自分の良さだと思うので、これからもどんどん出していけたらと思っています。シュートを決めなくてはいけないのもそうですが、自分が奪ったところから点につなげていくことをもっと増やしていきたいです。
仙台戦は、中盤があきすぎてしまう時間があって失点してもおかしくないシーンがありました。相手のミスにも助けられましたが、そこはもっと改善できると思います。
良かった点としては、自分のところからサイドや縦にボールを出して良い攻撃につながったことがあったと思います。縦に入れるのか、幅を使って攻撃していくのか、自分のところからもっとやっていきたいです。守備の部分をもっと整理する必要はありますが、決めるべき人が決めてくれて勝てたことは良かったです」

○遠征の際は新型コロナウィルス感染予防にも気を遣った。

「感染防止対策に気を遣う重要性はあると思いますし、そこをしっかりやった上での試合だと思っています」

○横浜FM戦でも先発。相手の攻撃の芽を摘む場面が多かった。

「スタンドに人はいませんでしたが、あれだけのビジュアルを用意してもらったのは選手として本当にうれしかったですし、背中を押されている感じがしました。ここでやらなきゃ男じゃない、と。ファン・サポーターがテレビの前で応援してくれているのはもちろん知っていましたが、そういう思いを汲み取ったクラブのスタッフがああいう準備をしてくれたということで、いろいろな人に支えられてサッカーができているということを今回あらためて感じました。
試合では、ボールを奪える場面も多かったですしピンチを未然に防いだ場面もあったので自分の良さは出たと思いますが、紙一重というか相手に入れ替わられてもおかしくなかったこともありました。それに後ろ髪を引かれてアタックに行けないようでは自分の良さが出ませんから、行ったら取りきるということが大事ですし、行かないで相手を遅らせるためにスペースを埋める、という判断をしっかりやっていきたいと思います。
さらに奪った後に攻撃の起点となるのは監督からも求められていますし、自分がもっともっとステップアップしていく意味でも、やっていかないといけないことです」

○今季は中断前から4試合すべて先発フル出場している。シーズン前に掲げた「レギュラー獲得」という目標に近付いているか。

「中断期間に、チームの戦い方など、自分の中でいろいろ整理できたことがありました。連戦で各ポジションに複数の選手が必要だと言われていますが、今のところ自分の良さが出せているので試合に使ってもらえているのかなと思っています。この2試合、90分走れているというのも良かったと思います。
少し前までは、家族といる時間が長く取れなかったので家事などやっている方ではなかったのですが、今回家にいてやってみて大変さがわかりました。自分はサッカーという自分が好きなことを仕事にできていて、それには大変な部分もありますが、妻はもっと大変な思いをしているということもあるので、もっと家族を支えないといけないと思いました。家事などをやるのももちろんですが、自分の仕事であるピッチの中でステップアップしていくことも家族を支えるということにつながるんだ、ということを自粛期間中に感じました」

○リーグ戦は2勝1分け。連勝で波に乗りたいところだ。

「鹿島は難しい戦いをしているようですが、能力ある選手が多いことはみんな知っているので、自分たちが油断したりスキを見せたりすることは一切ないと思います。自分たちはここまで負けなしで来ているので、次も勝って勝ち癖をつけることが波に乗っていくのに大事だと思います。
今回はファン・サポーターがスタジアムに足を運んで、背中を押してもらえるというのは、人数が少なくても力になります。ピッチで躍動する姿をぜひ見てもらいたいと思います」

途中から出て結果を残せた
チームが勝てたことがうれしい

○仙台戦は後半23分、杉本と交代で出場。38分にレオナルドから縦パスを受けて相手DFと入れ替わりシュート。2-1とする決勝ゴールを挙げた。これが2013年の加入以来、浦和レッズでのJ1リーグ戦100ゴール目となった。

「ペナルティーエリア内でボールをもらったときには、まずシュートを打ちたいと思っていました。自分が得意な左足のシュートに持っていけるチャンスだったので、それを意識しながらファーストタッチが良いところに決まったので、点が取れて良かったです。
100ゴールは自分だけがうれしいことです。チーム全体で喜び合えるのはやはりチームが勝つことなので、チームが勝ってみんなで喜び合いたいという気持ちの中で自分が決めて勝てたことをすごくうれしく思います。
今年は公式戦まだ4試合ですが、途中から入った選手がなかなか結果に結びつけられないということが続いていました。今日は途中からでしたが、自分が出たときには、何かしら結果を残したいと思っていたので、まずはシュートを打とうという意識を強く持ちました」

○これでJ1リーグ戦通算150ゴールまであと1点に迫ったが、古巣・鹿島戦で決まるチャンスがあるのは、これ以上ないめぐり合わせだろう。

Tobe Tobe REDS 跳べ跳べレッズ

清尾 淳 せいお じゅん

『5千人』

浦和レッズが公式戦を初めて行ったのは1992年9月5日、大宮サッカー場で現在のジェフ市原とのJリーグカップ予選リーグ開幕戦だった。
入場者は4,934人。
当時の大宮サッカー場は収容人数が公称1万2千人ほどで、そこに約5千人と言うとあまり多いイメージがないが、ゴール裏がコンクリートの立ち見席だったので、イスのあるメーン、バックは観客でぎっしり。

日本リーグ時代とは大きく違う光景に、クラブ関係者は感涙にむせんでいた、と言っても大げさではなかった。5千人、と聞いて最初に頭に浮かんだのが、この試合だった。

アジア最大級のサッカースタジアム。63,000人の収容能力だけでなく、実際に62,241人という最多入場者数(2006年12月2日)を誇る浦和レッズが、この埼玉スタジアムでしかも鹿島アントラーズと戦う試合に、5千人以下のファン・サポーターしか来られないという現状。これを聞いたときは唇をかみしめる思いだった。しかし…。

7月4日、横浜FM戦の埼スタにはレッズサポーターの魂がしっかりと宿っていた。それも通常の公式戦ではあり得ない、ビジター席や緩衝地帯のエリアまでぎっしりと。「埼スタを赤く染めよう!」と呼びかけたクラブの宣言をはるかに上回る、レッズの歴史の一つであるビジュアルの出現は、その作業を行った多くの携わった人たちの苦労が思いやられた。
スタンドで人が応援しているときは、その人数に目が行くものだ。しかし誰もおらず声もなく、かつ荘厳とも言える光景からは逆に、63,000人にとどまらず日本中いや世界にも広がるレッズサポーターの存在を意識することができた。まさに「ONE HEART MATCH」であり「ONE HEART TOGETHER!」だった。

きょう埼スタにいる人たちの中には、シーズンチケット代の払い戻しを辞退し、あらためて安くないチケットを購入してここにいる人も少なくないだろう。
周りの席はビニールで埋まっているはず。それは近くの人とのソーシャルディスタンスを保つだけではない。本来そこに入るべき人たち、闘う仲間たちに思いを馳せるのに絶好の環境ではないだろうか。

1992年9月5日の約5千人はその1か月後には約1万人になり、1995年8月には約2万人に。その後はさらに増え続け、62,241人までになった。
今日は逆に、数万人、十数万人の魂が凝縮された人たち―「TOGETHER」の一部がスタジアムにいる。
みんなの分まで声を出して…、というわけにはいかない。
だが、選手だけではなく、みなさん自身がここにいない人たちから後押しを受けている気持ちになれるのではないか。いつもより大きな拍手、いつもより高く掲げるマフラーが、仲間の思いのたけを表わす。来場できない多くのファン・サポーターも、それを信じているに違いない。

ヤマザキナビスコカップ決勝、チャンピオンシップ…。タイトルこそ懸かっていないが、きょうは過去のどの鹿島戦よりも「ONE HEART」な試合になると信じている。

★編集後記。横浜FM戦のあとスタンドを見ながら場内一周し、その感想を聞かれて言葉を詰まらせた西川周作。仙台戦で「これが無観客試合か、と感じた」と語る山中亮輔。選手とサポーターは「僕ら戦う人、私ら見る人・応援する人」ではない。場所はピッチやベンチ、スタンド、あるいはスタジアム外とさまざまだが、みんな一つの目的に向かって闘う者だ。この厳しい時代に、あらためて認識したポジティブなことがそれだ。(清尾)

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