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安部裕葵 加入会見

14日、安部裕葵の加入会見が行われ、安部と、土田尚史スポーツダイレクター(SD)、西野 努テクニカルダイレクター(TD)が出席し、メディアからの質問に答えた。

【土田尚史SD】
「今日、安部選手の加入会見にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。今回、みなさんに安部選手の加入をご報告できることをうれしく思っています。安部選手には早くチームになじんでもらい、コンディションを高めていただき、早くチームの一員として活躍してもらえることを期待しています。今日はよろしくお願いします」

【安部裕葵】
「夏から加入することになりました、安部裕葵と申します。チームに合流して1週間ほど経ちますが、スタッフや選手含め、とても温かく迎えていただき、居心地がすごくいいなと感じております。ファン・サポーターの方々には、まだ顔を見せることができていませんが、少しでも早くスタジアムでみなさんに会えるように頑張ります。よろしくお願いします」

[質疑応答]
(レッズに加入して数日だと思うし、全体トレーニングもどこまで合流しているか分からないが、全体的に見てどれくらいやっていけそうだと感じているか?)
「どれくらいやっていけるかは分かりませんが、今は部分的に合流し始めた段階です。オフ明けということもあり、まずは心肺機能などを早く上げていきたいです。みなさんもご存知の通り、だいぶ前から怪我もありましたので、そういうところはチームのメディカルスタッフと協力しながら少しでも早い復帰を目指しています」

(レッズの試合を何試合か見たと思うが、チームとしてのプレーはどう映ったか?)
「前線が流動的でポジションの縛りなくプレーできていることをすごく魅力的に感じています。守備に関しては堅いイメージがあり、失点数も少ないことは数字としても表れていますので、そこはすごく魅力的だと思います」

(FCバルセロナのBチームに当たるFCバルセロナ アトレティックから加入したが、バルセロナに行ってよかったと感じることは?)
「世界でトップと言われている選手たち、トップと言われている施設の中で、そういう雰囲気や選手の能力を肌で感じることができたことは財産です。少しとげのある言い方になってしまうかもしれませんが、技術的な面などは実際にそこまで差はないと思います。もっと日本のサッカーが向くべき方向を向ければ、すぐに縮まると思っています。その感覚を知ることができたのはよかったです」

(レッズに加入することになった経緯は?)
「文字通り、連絡を取りあって、オファーが届いて、契約に至るという簡潔な流れです」

(鹿島アントラーズでは10番も付けたが、鹿島へのおもいやレッズに加入する上での迷いなどはどうだったのか?)
「全て話せるわけではありませんが、契約の条件やオファーが来ているか来ていないかなど、いろいろなことがあります。僕が今この場で話せることは少ないので、そこはよろしくお願いします」

(2018年のFIFAクラブワールドカップでレアル・マドリードやリーベルプレートと対戦して感じたことは今どのように思い出されるか?)
「今言われるまでは何も思い出せませんでしたが、レッズはこれからクラブワールドカップを控えているチームですので、そこの感覚を一度経験していることは少しあると思います。それぞれの国のリーグの特徴など何となく把握できていますので、その経験があることはアドバンテージだと思います」

(今年の年末にクラブワールドカップがあり、さらに2025年にはヨーロッパから何チームも集まるようなクラブワールドカップがあることもレッズに加入する上での魅力の一つだったのか?)
「おっしゃる通りです」

(東京都北区の出身で浦和レッズは小さいころから身近な存在だったのか?)
「僕の出身地から一番近いプロサッカーチームでしたし、唯一僕が小さいころに会場に足を運んだのも埼玉スタジアムでした。そういった縁もあります。家族や友人が見に来やすい環境ということもありますし、そういう方も喜んでくれていますので、僕自身もうれしいと思っています」

(フットボール本部に質問です。怪我があった選手ということで通常の選手のように公式戦のプレーを確認して獲得に至るということにはならなかったと思うが、どのように安部選手の現状を確認してオファーに至ったのか?)
土田尚史スポーツダイレクター
「我々が目指すサッカーを表現する上で安部選手に加入していただくことになりましたが、以前から安部選手のことはリストアップしていました。その中で現地から安部選手の状況の報告を受けながら、我々の方で獲得に向けて進めてまいりました。先ほどからおっしゃられている通り、怪我のことはありますが、我々としましては問題ないと判断し、これからパフォーマンスをどんどん良くしてもらい、早く戦力になってもらいたいと思っています」

(安部選手に質問です。FCバルセロナからキャリアが順調に進めばよかったのかもしれないが、レッズに加入してどういうことを表現したいと考えているのか?レッズへの加入をどのような節目にしていきたいか?)
「バルセロナという海外のチームから国内のチームに戻ってきたということでのメンタル的なことに関しては特にありません。現状に対してメンタリティーを合わせるタイプではありませんし、もともとはただの高校生でプロになれるかどうか分からないという過去がありましたので、どこと比較するかだと思います。原点を見て、そこと比較しながらプロ生活を歩んでいけば、メンタル的なブレは少ないと思いますので、そこに対しては特に考えることもありませんでした」

(レッズが周囲からプレッシャーを受けるようなクラブだということもイメージとしてあると思うが、たくさんのファン・サポーターを抱えているクラブで表現したいことはどんなことか?)
「まずはチームが勝つために何ができるか。勝つために何が足りないかを自分で探して、かつ自分にできること、それが例えば自分にしかできないプレーなのであれば自分自身の価値はさらに上がると思いますし、チームの状況やいろいろなタイミングがありますので、それがうまくはまれば自分もうれしいです。雰囲気を見ながら合わせていこうと思います」

(レッズの試合を見た感想として「前線が流動的でポジションに縛りがない」と言っていたが、自分がイメージするポジションや自分の良さが生きそうだと思うポジションはあるか?また、レッズでの目標はあるか?)
「ポジションに関しては、僕は右や左、真ん中だろうがワントップだろうが、どこでもいいプレーはできると思っています。特にここがいいということもありませんし、そこは監督の判断だったり、チームメートだったり、みんながプレーしやすいような形になればいいと思っています。

自分自身の目標はあまり立てないタイプなので、まずはピッチに立つこと。ピッチに立ったらゴールを決めることなのか、アシストすることなのか、もしくは守備で頑張ることなのか、それはそのときによって違うので分かりませんが、とにかくまずピッチに立つことが第一優先です。それ以上のことは、まだあまり考えていません」

(浦和からオファーが届いたときの率直な感想は?決断するにあたって悩んだことがあったり、背中を教えてくれた人がいたりしたのか?)
「まずレッズさんとはこのタイミングでなくても、オファーが届くか届かないかは別として、コミュニケーション自体は少し取っていました。今回、しっかりオファーが届いたというタイミングでまず思ったことは、家族や友達が喜ぶ姿です。それが想像できたことは決断する上で大きかったかもしれません。僕はまだ24歳ですが、周りの方々が試合に見に来ることがあまりありませんでしたので、これから家族や友達にたくさん見に来てもらいたいということが大きな理由の一つです」

(組織の中での具体的にイメージしているプレーはあるか?)
「ここでこういうプレーが足りないという表現をすると今ピッチで頑張っている選手に対して批判的な意見になってしまいそうなので怖いですが、連戦が大変な中で単純にローテーションが必要です。まずは少しでも早く一員になって、チームの負担を減らすことです。プレーとしてはシーズン後半できつい時期だと思いますので、ハードワークすることがかなり大事だと思っています。自分の良さを出すことはチームメートに理解してもらったり、時間がかかるものだと思っていますので、まずはハードワークすることが一番分かりやすく、やりやすいプレーだと思っています」

(フットボール本部に質問です。安部選手に対して期待することは?)
西野 努テクニカルダイレクター
「プレー面では今の浦和レッズに欠けている、得点を生む上でのペナルティーエリア付近での質を上げていくことはもちろん期待しています。プラス、先ほど安部選手が言ったように、実は世界と日本の差、浦和レッズの差はそんなにないというメッセージを経験を持って伝えてもらって、レッズがいかに世界に向かって闘っていくかというところのメンタリティーも大いに期待しているところです。一方でどんな選手の獲得にもいろいろなリスクがありますが、安部選手に関しても2年間公式戦に出ていないということは事実としてあります。本人もすぐにでも戦力になると言ってくれていますし、そう思っていると思いますが、どちらかというとしっかりとパフォーマンスを上げることを最優先にしてもらって、キャリアの中のベストを浦和レッズで見せてくれることを最優先にしてほしいと思っています」

(安部選手に質問です。思うようにプレーできない時期が長かった中で、その期間に最も考えたことは?つらいことはあったのか?それとも常に前を向いていたのか?)
「特につらいことはありませんでした。周りのみなさん、チームメート、クラブスタッフ家族や友人、いろいろな方が僕の周りにはいます。僕より大変な方もサッカー内外含めたくさんいると思いますし、特に何も感じませんでした。淡々と一日一日頑張っていました」

(その間に東京オリンピックやFIFAワールドカップもあったが、どういったおもいで見ていたのか?)
「そこは多少なりとも複雑なおもいはありました」

(2年間プレーができない間、復帰に向けてどのように取り組んでいたのか?)
「最初の怪我に関しましては、コロナ禍でしたので、なかなか充実したリハビリをするのが難しい時期もありました。その後はコロナも落ち着き、チームの施設でリハビリを続けていました。いろいろなことを行っていましたので、この中で全てを説明するのは難しいですが、チーム内外問わず、いろいろなアプローチをして今に至ります」

(公式戦には2年出ていなかったが、ある程度プレーできるようになったタイミングはいつごろだったのか?)
「自分が公式戦に出るとなっていた場合に関しては、もっと早くチームに合流して負荷をかけていたと思います。この夏に契約が切れるということもあり、リハビリにもう少し時間がかかるということもありましたので、バルセロナの方針としては、それならゆっくり治せばいいんじゃないかということでした。急がずにゆっくりやっていたという形です。急げばだいぶ早い段階でピッチレベルでのプレーをしていたと思います」

(実戦から遠ざかっていることでの不安は感じているか?)
「何も感じていません」

(そこまで激しいトレーニングはしていないかもしれないが、どれくらいで実戦復帰できそうか?今のコンディションの具合はどうか?)
「目処を立てるのは難しいですが、早く復帰できるのであれば早く復帰するだけですし、何か問題があるならゆっくりやるだけです。それは僕だけではなく他の怪我の選手もそうだと思います。何か問題があれば休むというだけなので、他の新加入選手と同じような流れをたどっていくことが理想ではあります」

(「唯一小さいころに会場に足を運んだのも埼玉スタジアム」という話もあったが、どの試合を見に行ってどんな感想を持ったか覚えているか?)
「おそらくマンチェスター・ユナイテッドと試合をしたときだったと思います。その試合を見ましたが、小さすぎてあまり覚えていません。とにかくファン・サポーターの方が多かった記憶があります」

(リハビリを長い間行っていたと思うが、治療だけではなく体の改善に取り組んだことはあるか?)
「たくさんやりましたので、何かを抽象的に話すのは難しいですが、基本的には怪我の回復や怪我が起きた原因と考えられるものに対してアプローチしたという形です」

(フットボール本部に質問です。安部選手がピッチに立ったときに最も期待している、チームにプラスしてほしいことは?)
土田尚史スポーツダイレクター
「彼らしいプレーをピッチ上で表現してもらいたいと思っています。具体的に言いますと、攻撃面でアクセントになってもらいたい、結果につながるプレーをしてもらいたいと思っています」

(安部選手に質問です。背番号7番にした理由やおもいは?)
「空いていたからです。でも、いい番号ですし、サッカーで7番は魅力的な番号です。契約の際に空いている番号を提示していたときに7番が空いていたので、迷いなく。背番号に見合ったパフォーマンスをしなければいけないと思っていますし、7番なりのプレッシャーを感じながら頑張ろうと思います」

(すでにマチェイ スコルジャ監督とコミュニケーションを取っていると思うが、マチェイ監督と復帰に向けての進め方や期待や役割について話しているか?)
「復帰に関しては、監督と僕の間で直接コミュニケーションを取るということはありません。復帰に関しては、メディカルチームと基本的には具体的な話をして、それを監督やコーチ、周りの方に共有するということです。復帰の目処などについては監督と直接会話はしていません。

プレーに関しては、先日部分合流して、僕がボールに触れているところを初めて直接見たと思いますので、その中で『期待している』みたいなことは声をかけていただきました。どこでプレーするかなどはチーム状況や他の選手の状況にもよるので詳しくは分かりませんが、とにかくその言葉を受け止めて、期待に応えられるように頑張ろうと思います」





【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

安部裕葵 加入会見の様子はYouTubeにでご覧いただきます。


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