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「チームスピリットを持ち、一つひとつ突破していく」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 9/12)

12日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、9月14日(土)にパナソニック スタジアム 吹田で行われる明治安田J1リーグ 第30節 ガンバ大阪戦に向けて意気込みを語った。

「みなさん、こんにちは。再会できてうれしく思います。また、これからみなさんと協力していけることをうれしく思います。スムーズにみなさんとの関係を築いていき、双方にとって満足のいくものになればと思います。ありがとうございます」

[質疑応答]
(初日のトレーニングマッチから今日のトレーニングまで、あらためてマチェイ監督が選手たちに強調して伝えたことは?)
「いい質問ですね。まずはチームの目標設定から始めました。我々の協力関係、その中でのルールの話もしました。そして短期的な目標、今シーズンに向けての目標の話をしました。しかし、特に何か変わったことをしたわけではありません。常に私は仕事をし始めるときに、私にとって何が重要なのかを伝えるようにしています。ただ私の指示に従えということではなく、私がチームのために力を貸すことができれば、という中でのルールです。そして我々はここで一体となったワンチームを作り、そのチームが機能するように私は力を貸すだけです。我々にとって重要なことは、いい姿勢でチームスピリットを持ち、いかなる困難があっても一つひとつ突破していくということです」

(昨シーズンまでチームを率いていたのですでに知っている選手がいると思うが、半分くらい知らない選手もいるという話があった。初めて見るような選手たちにどういう印象を受けたのか?)
「そのことを実際に見るのは公式戦だと思いますので、スピリットを含めて試合の中で彼らのことを知っていきたいと思っています。今はルールや姿勢のことを言葉で話していて、そこは非常に重要なことですが、あくまでもスタートのためのものです。実際の行動や振る舞いでそれを表さなければいけません。3日間トレーニングを見てきましたが、非常にポジティブな印象を持っています。非常に強度の高いトレーニングの中でハードワークをしながら、いい仕事をしてくれていると思います。今度はそれを試合でも発揮することです」

(最初の対戦相手になるG大阪戦は厳しい相手だと思う。チームの軌道を修正するにあたって、ピッチの上で大事にしてほしいと思っていること、強調して伝えたいと思っていることはあるか?)
「G大阪戦は昨日の試合も含めて数試合見ています。まずG大阪は昨シーズンより確実に強くなっていると思います。アウェイでG大阪に勝ちたいと思ったとき、我々が気を付けなければいけない点がいくつかあります。そういったところは今週、しっかりとハードワークしながらトレーニングしてきています。ボールを持っていないときの動き、形が重要になってくると思います。できるだけいい形でゲームコントロールできればと思います。試合の一瞬一瞬で正しいゾーン、正しいポジションにいることが必要です。そして90分を通じて選手たちが高い強度のプレーを発揮してくれればと思います」

(就任会見で攻守のバランスということを言っていたが、この3日間のポジティブなトレーニングの中で取り組んできたのはどういったことなのか?重心を後ろに置いてカウンターを狙うのか?それとも攻撃的に前からプレスを掛けていくのか?)
「簡単にお答えするならば、その瞬間、正しい位置にいるということが重要だと思います。G大阪はいい攻撃の選手がそろっていますし、ビルドアップも得意なチームですので、我々がゾーン1、低い位置で守らなければならない時間帯も確実にあると思います。G大阪はいいチームですが、完璧なチームはありません。そのチームに勝とうと思えば、低い位置での守備はまずしっかりとできなければいけないと思います。浦和レッズでの私にとっての新しい選手たちに攻撃の高いポテンシャルを感じています。そのポテンシャルをいい形で起用することができればと思います」

(新しい選手たちの攻撃のポテンシャルについてもう少し具体的に教えてほしい)
「昨年のチームと今年のチームを比較すると、攻撃のポテンシャルが確実に高まっていると思います。選手個別の名前はあまり挙げたくありませんが、松尾(佑介)や前田(直輝)、得点王にもなったチアゴ サンタナたちがおり、彼らの攻撃力が高いことは誰にとっても秘密ではありません。そしてペア マティアス ヘグモ監督のもと、チームは美しい攻撃を見せることができました。攻撃の面ではマティアス監督は魅力的なチームを作りました。より前からJリーグを知っている私にとってのアドバンテージは、Jリーグの中でいかにバランスを取って戦えるかということを構築するところだと思います」

(レッズの監督就任が決まってからJリーグの試合をたくさん見たと思うが、昨年と比べて変化を感じたか?)
「まだ確信を持ってコメントすることはできませんが、Jリーグを見ている印象の中で(FC)町田(ゼルビア)が一つのサプライズになっています。Jリーグでの新たなパワーだと感じます。そういう新たな勢力も出てきている中で、上位のチームを見ると昨年と比べて守備がさらに整っている印象はあります。その一つの好例が次の相手となるG大阪です。昨年のG大阪と比べると守備のやり方が変わっています」

(同じチームで再び指揮を執ることについて、たやすくできるのではないかとも思うが実際には難しいと思う。マチェイ監督はレフ ポズナンで二度指揮を執っているが、そういう経験はレッズを再び指揮することに生かされるのか?それとも今回は関係ないのか?)
「類似点はありますが、レフ ポズナンの場合は間が7年も空きましたので、また違った状況だと思います。二度目のレフ ポズナンはシーズン終了間際でした。今回のようにシーズン途中でした。そのときのレフ ポズナンでは2シーズン目でリーグ優勝できましたので、それをここで再現できればと思います」

(Jリーグでは同じチームで二度目の就任となった監督は苦労している。柏レイソルのネルシーニョ監督や今年J2の大分トリニータで指揮を執っている片野坂知宏監督がそうだが、対戦相手が対策を練りやすいという苦労もあるのではないかと思う。マチェイ監督についてはあまり心配していないが、どう感じているか?)
「ということは、今後、苦難が待ち受けているということですね(笑)。おっしゃるとおり、これからの対戦相手が昨年の浦和レッズを分析して対策を練ってくる可能性はあります。ただ、私自身も一ヵ所にとどまることなく、戦術などは発展させたいと思っていますし、戦術自体も起用できる選手によって変わってくることがあります。現在、池田(伸康)コーチ、前迫(雅人)コーチ、そして林(舞輝)コーチ(兼分析担当)が、チームのことを知るためにたくさんの情報を与えてくれているところです。私がチームの力になれるように、できるだけ早くその状況を整えたいと思っています。そしてこの状況で私にとってポジティブなのは、すでに彼らのことを知っているので、最初から彼らの意見を信頼しながら聞けるということです」

(マティアス監督が魅力的なチームを作ったという話があったが、昨年からいる選手のプレーが変化した印象はあるか?)
「昨年から知っている選手でさらに成長している選手たちもいます。今は個別に名前を挙げませんが、成長、発展している選手がいます。今言えることは以上です」

(これも具体的には言えないかもしれないが、昨年は高さを重視した人選もあり、それで守備の堅さも担保していたと思う。今年はそういった選手が抜けていて平均サイズは小さくなっているが、戦い方に影響を与えるか?)
「全ての要素を考慮して準備しなければいけません。来る前からレッズの映像を見て、どういうことをすればいいのかというイメージを持って来ました。しかし実際のところはトレーニングを見て、試合で実際に見て、というところからになると思います。まずこれからの1ヵ月で、このチームで勝つためにどのような形が一番いいのかというものを見つけていきたいと思います。私の哲学を押し付けるのではなく、現在のチームでどうできるのかということを考えたいと思います。今シーズンの残り11試合で我々に一番必要なものは、勝ち点を拾うことです」

(昨年も一緒に指揮したラファル ジャナス氏、ヴォイテク マコウスキ氏のトップチームコーチ就任も発表された。昨年はジャナスコーチが攻撃、マコウスキコーチが守備を担当していたと思うが、今はまだ就任していないということで、マチェイ監督が直接指導しているのか?)
「今いるスタッフで手分けして行っています。マコ(マコウスキコーチ)はポーランドで監督をしていました。G大阪戦の後、しっかりと試合を分析しながら仕事を進めていきたいと思いますが、1、2週間で彼らが来日して一緒に仕事ができればと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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