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「4万人以上の大きな後押しを感じ、より攻撃的にプレーしたい」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 9/19)
19日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、9月21日(土)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第31節 FC東京戦【MATCH PARTNER DHL】に向けて意気込みを語った。
(来日するにあたり、かなりシェイプアップしたように見えるが?)
「そのとおりです。昨年の12月と比較すれば10キログラムくらいの差があります」
(痩せた要因もさまざまだと思うので聞けなかったが、病気などでないのか?)
「病気ではありません。体重を落とそうと自分で判断して、2ヵ月間、特別なダイエットをしていました」
(パンを食べなかったということか?)
「パンもお米も食べていませんでした。果物と野菜が中心の食生活でした。しかし、日本に来てからは寿司や味噌汁を食べたりしないわけにはいきません(笑)」
(マチェイ監督にとって日本で2回目の夏だと思うが、浦和レッズは伝統的に夏に調子を落とすことがある。まだ夏が続いている感覚もあるが、2回目の日本の夏をどう感じているか?)
「昨年の夏は暑い中で長くて強度の高いトレーニングをしすぎたという間違いを犯しましたので、いい結果を残すことができませんでした。石栗(建)フィジカルコーチとテック(ヴォイテク イグナチュク)フィジカルコーチ、そしてコーチングスタッフ全員に相談しながら、トレーニングの強度や長さを今年は決めるようにしています」
(そういう中で1試合目のガンバ大阪戦では、日本では難しいと言われるローディフェンスを敷きながら相手にチャンスを与えないサッカーをしていた。マチェイ監督が守備的という印象を日本や浦和レッズのファン・サポーターの方々は思っているようだが、これまでのキャリアを見ていると決してそんなことはなく、攻撃的なスタイルを持っている監督だと思う。そのバランスをどう考えているのか?)
「私はタイトル争いをするクラブで多く指揮を執ってきました。タイトルを獲りたいとき、いい守備がないとそれは難しいですが、いい守備だけではタイトルは獲れません。そして昨年の最初の数ヵ月はACLの決勝、アルヒラル戦に向けての準備でした。アルヒラル戦では強い守備が必要だとは最初から分かっていました。そして(キャスパー)ユンカー、江坂(任)、松尾(佑介)など攻撃的な選手が出ていった後でした。また再びレッズの監督に就任しましたが、レッズの現状に合わせていく部分も必要だと思います。就任会見でも言いましたが、今は勝ち点を取ることが必要だと思います。なので、日本に来てまず取り組んだことは守備のトレーニングでした。もちろん私は守備だけをしたいとは思っていませんし、攻撃のポテンシャルの高い選手が多いですから、G大阪戦と比べればより攻撃的な比重になるようにしていきたいです。ただ、繰り返しになりますが、まず勝ち点だと思っています」
(マチェイ監督のチームはゾーンディフェンスを採用しているが、G大阪戦ではボランチにサミュエル グスタフソン選手と安居海渡選手を起用した。両者は持ち味が異なる選手であり、グスタフソン選手の方が場所を埋められる、穴を空けない選手。安居選手はボールを奪う能力も高いが、出ていったスペースを使われることもある。ゾーンを作るときの選手の役割、奪いに行くところと埋めるところを考えているのか?)
「非常に興味深い質問です。この前は全く特長の違うボランチ2枚がプレーしました。今、私が重要視しているのは、彼ら同士のコミュニケーションです。サミュエルは経験豊富な選手です。海渡はゾーン1の守備能力が高い選手だと思います。G大阪戦では2人とも正しいタイミングで正しい場所にいようとしてくれたと思います。その努力に感謝しています。質問に対してあまりディテールは申し上げられません。それをあまり言うと(FC東京のピーター)クラモフスキー監督も知ってしまうことになるので避けますが、海渡に与えているタスクとサミュエルに与えているタスクが違うということだけは言えます」
(チーム全体がさらに前でプレーしたいと思ったときには、もう少し良い形で攻撃をして、すぐに奪い返すようなプレーが増えてくればいいと思うが、G大阪戦ではそこまで攻撃がうまくいかなかったと思う。そういうところへのアプローチはどう考えているか?)
「この前のG大阪戦でよくなかったと言える部分の一つだと思います。相手に押し込まれて、そこから前に出ていくことができなかった、相手ゴールにより近いところでボールを奪えなかったということはあったと思います。ゾーン1での堅い守りはできたと思いますが、そこから押し上げながら相手を下げさせていくことができませんでした。そこは改善点であり、今後はそこから前に出ていきながら、より高い位置でボールを奪いたいと思っています。あとはボールを持ったときに押し込んで、焦れずにロングポゼッションすることも必要だと思います。それができる能力はありますが、G大阪戦ではそれに対する自信がもしかしたら少し欠如していたかもしれません。FC東京戦ではハイプレスをより多く成功させたいと思っています」
(チームは必ずしもいい試合ができるときだけではないが、そういうときにそれでもいいところを見つけて選手に自信を与えていくようなアプローチをする方法もあれば、それとも駄目なことは駄目だとしっかり指摘して選手たちに危機感を持ってこともあると思う。そのバランスについてマチェイ監督が大事にしていることはあるか?)
「その両方のミックスが必要だと思います。私は常に選手のいいところを見つけ、それをさらに伸ばしてできるだけ強いスタメンでいくことを考えています。ただ、同時に自分たちにとって難しいことや弱点などもしっかりと見つけ出し、それを改善しなければいけないと思っています。私にとってそれは両方とも1つのプロセスの中に入っています」
(チームには攻撃のポテンシャルが高い選手が多いが、7人の控えメンバーを選ぶ際にクローザータイプが少ないのは難しいところなのか?)
「ベンチメンバー選びは私にとって大きな問題です。昨年も苦しみましたし、今年もそうです。まず私にとって、7人しか選ぶことができないという難しさがあります。今までの仕事の中ではプラス2人選ぶことができていました。ファン・サポーターの方々にとっては大きな違いは感じられないかもしれませんが、監督の視点から見ればそこはかなり違います。この会見の直前にもコーチングスタッフと話していましたが、FC東京戦のベンチをどうするかということが一つの議題でした。たとえば前節はベンチのDFは1人だけでした。たくさんのいい攻撃的な選手がいるので、そういうリスクを冒すこともあると思います。ベンチメンバーを選ぶことは大きなチャレンジになっていますし、特に来たばかりの今、新たな選手の特長を全て把握しきっているわけではないので、日本人のコーチングスタッフメンバーのアドバイスが大事になってきます」
(18日の練習は夕方の実施だったようだが、暑さが理由だったのか?それとも17日から18日にかけた休息も含めたスケジュールだったのか?)
「その両方が重要でした。火曜から水曜の時間を空けることも重要でしたし、気温がより低い時間帯にトレーニングしたかったということもあります。先週の水曜日は試合3日前で午前中にトレーニングしましたが、非常に気温が高く、我々が求める強度が出なかったということが理由です」
(FC東京の印象と試合で大事になってくることは?)
「FC東京は直近で名古屋に勝っていますので、自信をつけてくると思います。ただ、我々も勝利の後ですから、自信というところでは同等かもしれません。魅力的な攻撃を持っているチームであり、特に仲川(輝人)選手のスピードは素晴らしいと思います。また、俵積田(晃太)選手やトップ下の荒木(遼太郎)選手など、若くて興味深い選手もいます。そして非常に危険なストライカーであるディエゴ オリヴェイラ選手のことも忘れてはいけません。彼らに対して、まとまった、そしてタフな守備が必要だと思います。G大阪戦とはまた違った特徴の試合になると思っていますし、ゾーン1で守る時間帯を減らしたいと思っています。そして4万人以上の来場が見込まれる試合で、ファン・サポーターの方々の大きな後押しを感じながら、より攻撃的に立ち上がりからプレーし、試合を支配したいと思っています。G大阪戦より多くのチャンスをつくり、ゴールを決めたいと思っています」
(18日の公開練習ではポケットを使うコンビネーションが見られたが、その手応えと選手たちに求めていきたいことは?)
「ポケットを使うというのは一つのやり方ですが、我々はゾーン2、ゾーン3でさまざまな攻撃の形を持っています。トレーニングをこなすごとに選手たちが私のアイデアの理解を深めてくれていると思います。たとえば昨日のトレーニングでも非常にハードワークしてくれましたし、非常に効果的なトレーニングをしてくれたと思います。改善点はまだまだたくさんあります。しかし選手たちがしっかりとクオリティーに気を使いながらトレーニングしてくれる姿勢を持っていますので、非常にポジティブに捉えることができています」
(G大阪戦で原口元気選手をボランチで起用した理由、狙いは?)
「非常に難しい時間帯で投入しましたが、非常にいいプレーをしてくれたと思います。チームの一員として非常にいい仕事をしてくれたと思います。この試合ではレッズに弱点があるとあまり感じませんでした。元気にとっては10年ぶりくらいのJリーグで、あのような難しい状況でピッチに立つのは大きなチャレンジだったと思います。監督として彼のパフォーマンスを評価しましたが、非常に高いレベルでプレーしてくれましたし、彼がチームにいてくれてよかったと思っています。元気がより攻撃的なポジションでプレーすることを好んでいることも知っています。しかし彼も非常に賢い選手ですので、今はチームが彼をボランチとして必要としていることも理解していますし、そこでいいプレーを見せてくれています。元気を見ていると、ミニゲームにしても何にしても、競争の要素があるときは必ず勝とうとしています。そういう強い気持ちを持った選手です。おそらく元気と信号待ちで並んだら、彼は私に負けないように先に加速していくと思います。そういった勝とうとする姿勢をロッカー中に伝染させてくれたらと思います」
(公開練習では選手たちも「マチェイ監督はいるべきタイミングでいるべきポジションにいることを求める」と言っていた。G大阪戦の守備でもそれがよく出ていたと思うが、これから攻撃を練り上げていく上では、ゾーン2やゾーン3の攻撃では創造性や意外性、アイデアも求めるのか?それともゾーン2やゾーン3の攻撃でもいるべきタイミングでいるべきポジションにいることを重視するのか?)
「チームとしてメインルールは持つべきですが、選手のクリエイティブな部分が主になると思っています。ゾーン2、ゾーン3とビルドアップで前進していく中で、チームの構造は重要です。正しい構造、正しいポジション、そしてメインルールを持っておくべきです。たとえばメインルールの一つとして、DF を引き出してその背後のスペースを使うというものがあったりします。ゾーン3では素早い判断、クリエイティブさ、選手のスキルが重要になってくると思います。たとえばゴールの場面でのトモ(大久保智明)のリアクションです。ボールを運んで相手を引き出して、正しいところにパスを出して、ニアに飛び込むといった動きです。ルールとクリエイティビティーのミックスがよく表れていたと思います」
(ラファル ジャナスコーチはチームに合流したようだが、ヴォイテク マコウスキコーチの合流はいつごろの予定なのか?また、あらためて彼らにはどんな仕事を期待しているのか?)
「今日はラファの最初のトレーニング参加でした。マコは明日到着します。来週からスタッフ全員がそろった状態でスタートすることができます。そしてコーチングスタッフの役割をしっかりと準備していきたいと思っています。池田(伸康)コーチや前迫(雅人)コーチ、林(舞輝)コーチ兼分析担当なども私が到着してから非常にいい仕事をしてくれています。彼らがいなければ勝利を収めることはできなかったと思っています。ラファとマコも新たな日本人選手のことを知るという順応の期間も必要ですし、Jリーグに戻ってきて慣れることも必要だと思いますので、最初のところでは日本人コーチのサポートの比重を大きくしたいと思っています。昨年はラファ、マコ、日本人コーチ、そしてGKコーチのジョアン(ミレッ)などで非常にいい仕事ができたと思いますので、近い将来またそのレベルに達すると思っています」
(「4万人以上の来場が見込まれる試合で、サポーターの方々の大きな後押しを感じながら」という話もあったが、昨年11月25日のアビスパ福岡戦以来、埼玉スタジアムで指揮を執ることに向けての心境はどうか?)
「この気持ちを表す言葉は見つけづらいです。昨年、埼玉スタジアムで初めて指揮を執ったときには本当に驚きましたし、非常にユニークなスタジアムだと思いましたが、その印象は全く変わっていません。その雰囲気を早く感じたいです。ゴールが決まってスタジアムが爆発するような瞬間を楽しみにしています。それだけではなく、難しい時間帯でもチームを応援し続けてくれるという力強さがあります」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(来日するにあたり、かなりシェイプアップしたように見えるが?)
「そのとおりです。昨年の12月と比較すれば10キログラムくらいの差があります」
(痩せた要因もさまざまだと思うので聞けなかったが、病気などでないのか?)
「病気ではありません。体重を落とそうと自分で判断して、2ヵ月間、特別なダイエットをしていました」
(パンを食べなかったということか?)
「パンもお米も食べていませんでした。果物と野菜が中心の食生活でした。しかし、日本に来てからは寿司や味噌汁を食べたりしないわけにはいきません(笑)」
(マチェイ監督にとって日本で2回目の夏だと思うが、浦和レッズは伝統的に夏に調子を落とすことがある。まだ夏が続いている感覚もあるが、2回目の日本の夏をどう感じているか?)
「昨年の夏は暑い中で長くて強度の高いトレーニングをしすぎたという間違いを犯しましたので、いい結果を残すことができませんでした。石栗(建)フィジカルコーチとテック(ヴォイテク イグナチュク)フィジカルコーチ、そしてコーチングスタッフ全員に相談しながら、トレーニングの強度や長さを今年は決めるようにしています」
(そういう中で1試合目のガンバ大阪戦では、日本では難しいと言われるローディフェンスを敷きながら相手にチャンスを与えないサッカーをしていた。マチェイ監督が守備的という印象を日本や浦和レッズのファン・サポーターの方々は思っているようだが、これまでのキャリアを見ていると決してそんなことはなく、攻撃的なスタイルを持っている監督だと思う。そのバランスをどう考えているのか?)
「私はタイトル争いをするクラブで多く指揮を執ってきました。タイトルを獲りたいとき、いい守備がないとそれは難しいですが、いい守備だけではタイトルは獲れません。そして昨年の最初の数ヵ月はACLの決勝、アルヒラル戦に向けての準備でした。アルヒラル戦では強い守備が必要だとは最初から分かっていました。そして(キャスパー)ユンカー、江坂(任)、松尾(佑介)など攻撃的な選手が出ていった後でした。また再びレッズの監督に就任しましたが、レッズの現状に合わせていく部分も必要だと思います。就任会見でも言いましたが、今は勝ち点を取ることが必要だと思います。なので、日本に来てまず取り組んだことは守備のトレーニングでした。もちろん私は守備だけをしたいとは思っていませんし、攻撃のポテンシャルの高い選手が多いですから、G大阪戦と比べればより攻撃的な比重になるようにしていきたいです。ただ、繰り返しになりますが、まず勝ち点だと思っています」
(マチェイ監督のチームはゾーンディフェンスを採用しているが、G大阪戦ではボランチにサミュエル グスタフソン選手と安居海渡選手を起用した。両者は持ち味が異なる選手であり、グスタフソン選手の方が場所を埋められる、穴を空けない選手。安居選手はボールを奪う能力も高いが、出ていったスペースを使われることもある。ゾーンを作るときの選手の役割、奪いに行くところと埋めるところを考えているのか?)
「非常に興味深い質問です。この前は全く特長の違うボランチ2枚がプレーしました。今、私が重要視しているのは、彼ら同士のコミュニケーションです。サミュエルは経験豊富な選手です。海渡はゾーン1の守備能力が高い選手だと思います。G大阪戦では2人とも正しいタイミングで正しい場所にいようとしてくれたと思います。その努力に感謝しています。質問に対してあまりディテールは申し上げられません。それをあまり言うと(FC東京のピーター)クラモフスキー監督も知ってしまうことになるので避けますが、海渡に与えているタスクとサミュエルに与えているタスクが違うということだけは言えます」
(チーム全体がさらに前でプレーしたいと思ったときには、もう少し良い形で攻撃をして、すぐに奪い返すようなプレーが増えてくればいいと思うが、G大阪戦ではそこまで攻撃がうまくいかなかったと思う。そういうところへのアプローチはどう考えているか?)
「この前のG大阪戦でよくなかったと言える部分の一つだと思います。相手に押し込まれて、そこから前に出ていくことができなかった、相手ゴールにより近いところでボールを奪えなかったということはあったと思います。ゾーン1での堅い守りはできたと思いますが、そこから押し上げながら相手を下げさせていくことができませんでした。そこは改善点であり、今後はそこから前に出ていきながら、より高い位置でボールを奪いたいと思っています。あとはボールを持ったときに押し込んで、焦れずにロングポゼッションすることも必要だと思います。それができる能力はありますが、G大阪戦ではそれに対する自信がもしかしたら少し欠如していたかもしれません。FC東京戦ではハイプレスをより多く成功させたいと思っています」
(チームは必ずしもいい試合ができるときだけではないが、そういうときにそれでもいいところを見つけて選手に自信を与えていくようなアプローチをする方法もあれば、それとも駄目なことは駄目だとしっかり指摘して選手たちに危機感を持ってこともあると思う。そのバランスについてマチェイ監督が大事にしていることはあるか?)
「その両方のミックスが必要だと思います。私は常に選手のいいところを見つけ、それをさらに伸ばしてできるだけ強いスタメンでいくことを考えています。ただ、同時に自分たちにとって難しいことや弱点などもしっかりと見つけ出し、それを改善しなければいけないと思っています。私にとってそれは両方とも1つのプロセスの中に入っています」
(チームには攻撃のポテンシャルが高い選手が多いが、7人の控えメンバーを選ぶ際にクローザータイプが少ないのは難しいところなのか?)
「ベンチメンバー選びは私にとって大きな問題です。昨年も苦しみましたし、今年もそうです。まず私にとって、7人しか選ぶことができないという難しさがあります。今までの仕事の中ではプラス2人選ぶことができていました。ファン・サポーターの方々にとっては大きな違いは感じられないかもしれませんが、監督の視点から見ればそこはかなり違います。この会見の直前にもコーチングスタッフと話していましたが、FC東京戦のベンチをどうするかということが一つの議題でした。たとえば前節はベンチのDFは1人だけでした。たくさんのいい攻撃的な選手がいるので、そういうリスクを冒すこともあると思います。ベンチメンバーを選ぶことは大きなチャレンジになっていますし、特に来たばかりの今、新たな選手の特長を全て把握しきっているわけではないので、日本人のコーチングスタッフメンバーのアドバイスが大事になってきます」
(18日の練習は夕方の実施だったようだが、暑さが理由だったのか?それとも17日から18日にかけた休息も含めたスケジュールだったのか?)
「その両方が重要でした。火曜から水曜の時間を空けることも重要でしたし、気温がより低い時間帯にトレーニングしたかったということもあります。先週の水曜日は試合3日前で午前中にトレーニングしましたが、非常に気温が高く、我々が求める強度が出なかったということが理由です」
(FC東京の印象と試合で大事になってくることは?)
「FC東京は直近で名古屋に勝っていますので、自信をつけてくると思います。ただ、我々も勝利の後ですから、自信というところでは同等かもしれません。魅力的な攻撃を持っているチームであり、特に仲川(輝人)選手のスピードは素晴らしいと思います。また、俵積田(晃太)選手やトップ下の荒木(遼太郎)選手など、若くて興味深い選手もいます。そして非常に危険なストライカーであるディエゴ オリヴェイラ選手のことも忘れてはいけません。彼らに対して、まとまった、そしてタフな守備が必要だと思います。G大阪戦とはまた違った特徴の試合になると思っていますし、ゾーン1で守る時間帯を減らしたいと思っています。そして4万人以上の来場が見込まれる試合で、ファン・サポーターの方々の大きな後押しを感じながら、より攻撃的に立ち上がりからプレーし、試合を支配したいと思っています。G大阪戦より多くのチャンスをつくり、ゴールを決めたいと思っています」
(18日の公開練習ではポケットを使うコンビネーションが見られたが、その手応えと選手たちに求めていきたいことは?)
「ポケットを使うというのは一つのやり方ですが、我々はゾーン2、ゾーン3でさまざまな攻撃の形を持っています。トレーニングをこなすごとに選手たちが私のアイデアの理解を深めてくれていると思います。たとえば昨日のトレーニングでも非常にハードワークしてくれましたし、非常に効果的なトレーニングをしてくれたと思います。改善点はまだまだたくさんあります。しかし選手たちがしっかりとクオリティーに気を使いながらトレーニングしてくれる姿勢を持っていますので、非常にポジティブに捉えることができています」
(G大阪戦で原口元気選手をボランチで起用した理由、狙いは?)
「非常に難しい時間帯で投入しましたが、非常にいいプレーをしてくれたと思います。チームの一員として非常にいい仕事をしてくれたと思います。この試合ではレッズに弱点があるとあまり感じませんでした。元気にとっては10年ぶりくらいのJリーグで、あのような難しい状況でピッチに立つのは大きなチャレンジだったと思います。監督として彼のパフォーマンスを評価しましたが、非常に高いレベルでプレーしてくれましたし、彼がチームにいてくれてよかったと思っています。元気がより攻撃的なポジションでプレーすることを好んでいることも知っています。しかし彼も非常に賢い選手ですので、今はチームが彼をボランチとして必要としていることも理解していますし、そこでいいプレーを見せてくれています。元気を見ていると、ミニゲームにしても何にしても、競争の要素があるときは必ず勝とうとしています。そういう強い気持ちを持った選手です。おそらく元気と信号待ちで並んだら、彼は私に負けないように先に加速していくと思います。そういった勝とうとする姿勢をロッカー中に伝染させてくれたらと思います」
(公開練習では選手たちも「マチェイ監督はいるべきタイミングでいるべきポジションにいることを求める」と言っていた。G大阪戦の守備でもそれがよく出ていたと思うが、これから攻撃を練り上げていく上では、ゾーン2やゾーン3の攻撃では創造性や意外性、アイデアも求めるのか?それともゾーン2やゾーン3の攻撃でもいるべきタイミングでいるべきポジションにいることを重視するのか?)
「チームとしてメインルールは持つべきですが、選手のクリエイティブな部分が主になると思っています。ゾーン2、ゾーン3とビルドアップで前進していく中で、チームの構造は重要です。正しい構造、正しいポジション、そしてメインルールを持っておくべきです。たとえばメインルールの一つとして、DF を引き出してその背後のスペースを使うというものがあったりします。ゾーン3では素早い判断、クリエイティブさ、選手のスキルが重要になってくると思います。たとえばゴールの場面でのトモ(大久保智明)のリアクションです。ボールを運んで相手を引き出して、正しいところにパスを出して、ニアに飛び込むといった動きです。ルールとクリエイティビティーのミックスがよく表れていたと思います」
(ラファル ジャナスコーチはチームに合流したようだが、ヴォイテク マコウスキコーチの合流はいつごろの予定なのか?また、あらためて彼らにはどんな仕事を期待しているのか?)
「今日はラファの最初のトレーニング参加でした。マコは明日到着します。来週からスタッフ全員がそろった状態でスタートすることができます。そしてコーチングスタッフの役割をしっかりと準備していきたいと思っています。池田(伸康)コーチや前迫(雅人)コーチ、林(舞輝)コーチ兼分析担当なども私が到着してから非常にいい仕事をしてくれています。彼らがいなければ勝利を収めることはできなかったと思っています。ラファとマコも新たな日本人選手のことを知るという順応の期間も必要ですし、Jリーグに戻ってきて慣れることも必要だと思いますので、最初のところでは日本人コーチのサポートの比重を大きくしたいと思っています。昨年はラファ、マコ、日本人コーチ、そしてGKコーチのジョアン(ミレッ)などで非常にいい仕事ができたと思いますので、近い将来またそのレベルに達すると思っています」
(「4万人以上の来場が見込まれる試合で、サポーターの方々の大きな後押しを感じながら」という話もあったが、昨年11月25日のアビスパ福岡戦以来、埼玉スタジアムで指揮を執ることに向けての心境はどうか?)
「この気持ちを表す言葉は見つけづらいです。昨年、埼玉スタジアムで初めて指揮を執ったときには本当に驚きましたし、非常にユニークなスタジアムだと思いましたが、その印象は全く変わっていません。その雰囲気を早く感じたいです。ゴールが決まってスタジアムが爆発するような瞬間を楽しみにしています。それだけではなく、難しい時間帯でもチームを応援し続けてくれるという力強さがあります」
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